汚水処理

汚水のような河川に想う・・・

昨年の出来事ですが、バンコクで河川(水路)を見たときにびっくりしました。

市街地を流れる河川が臭くて白い。洗剤が未分解なのが原因でしょうか?

完全に生活排水が直接流れこんでしまっています。

白いだけではなく匂いもキツイです、とにかく河川がきたない。。。

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下水からゴールドラッシュ!?

携帯電話から金が回収できるのはご存知かと思いますが、なんと下水汚泥からも金がとれる!?

錬金術ならぬ便金術か!そんな技術がアメリカで注目されているようです。

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最新式の下水道管

下水道管の老朽化という問題が懸念されています。普段は目にみえない下水道管。

下水道管をつくるメーカーもだまって老朽化を見過ごしている訳ではありません。

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パリの下水道博物館

下水道。という名前から想像してもわかるように、下の水道ですから、地下にもぐっている下水道な訳ですが、

巨大な都市ともなれば、その地下には迷路のように下水道が流れています。そんな下水の世界をご紹介してみたいと思います。

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豊臣秀吉が整備した太閤下水

1583年(天正11年)。

豊臣秀吉が大阪城の築城を開始しました。

汚水や雨水をどう処理するかは古今東西を問わず、都市の重要な課題であり、

秀吉も新都市・大坂を建設する際、そうした水問題を重視していました。

特に戦で水攻めを得意としていた秀吉は、淀川で治水を手がけるなど、

「水」の扱いに卓越しており、『太閤下水』というものを作り出しました。

 

太閤下水は、道路に面した住宅や商店の裏側に下水溝を掘り、堀川につなげます。

ふだんは堀川に汚水を流していますが、大雨の時は下水溝が放水路としての役割も

果たし、洪水を防ぐこともできる。という都市排水機能も確立しています。

 

太閤下水を有名にした要因。それは、寿命と規模です。

 

江戸時代になっても拡張され続け、石垣での強度化を測り、底をU字形にして

流れを良くして石ぶたをかぶせるなど改良を進めました。

その結果、太閤下水は修復を繰り返しながら、その役割をまっとうしつづけ、

いまでも船場地区などで、約20キロが実際に使用されており、もちろん、

現役では国内最古の下水溝となっています。

 

また規模ですが、1889年には長さが約350キロに達したといわれています。

なんと、東京から名古屋までの長さです。

どれほど複雑に、かつ隅々まで張り巡らされていたのがわかります。

 

太閤下水がつくられてから約400年。

シンプルながらも、下水溝としての機能をしっかりと備えたシステムは、

下水排水に多額の予算をかけることができない新興国にとっては、

非常に重宝される技術となるはずです。

 

古き良きものを活かしつつ、それをより良くしていく。

本来あるべきイノベーションのカタチだと思います。

世界最古の下水処理はいつでしょう?

世界で最も古いと考えられている下水処理施設があります。何年前のものでしょうか?

日本にはまだ文明と呼べるものがなかった遥か遠い時代。すでに世界のある国では下水処理システムが構築されていたんです。

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インフラの老朽化という問題

高度経済成長期、日本という国自体が豊かであり、その結果、国の収入である税金が豊富であったことは間違いないと思います。

その豊富な税金を使うことで、公共事業を通じて、日本のインフラはどんどん拡充されていきました。高速道路、水道管、下水管、箱モノと呼ばれる公共施設。無駄遣いという意見はありますが、良くも悪くも、住みやすい便利な国になりました。

無尽蔵に増えていったインフラ。それが現在、インフラの改修にかかる費用を税金でカバーできるのか?という問題が生じてきています。

例えば、水道管。2020年からの5年間で、年間1兆円の改修費用が必要になると試算されています。

人口が減っていくので、水道管の改修に必要な費用を捻出するため、水道料金は確実に上がっていくことでしょう。

それでも、人口が減少してしまった地域では、果たして改修する費用を捻出することができるのでしょうか?

耐用年数が40年といわれている水道管。果たしてどれだけの水道管を改修することができるのでしょうか?

なにも水道管をつくるのが悪いと言っているわけではありません。インフラを構築していくことは大事なことですが、インフラを闇雲に建設するだけではなく、その後の維持管理まで考えていかないと、改修費用にかかる問題は必ず生じてきてしまうことでしょう。

わたくしどもは日々、浄化槽の清掃、トイレのくみ取りをしています。下水管についても、大きな改修費用が生じてきています。大規模な下水管のシステムが日本全国に構築されているからです。それを維持していくだけでも大変な費用ですが、改修となるとその費用は莫大なものになってしまいます。水道管と同様に、近い将来、現在の下水管に限界がきてしまうことでしょう。

そう考えると、自宅で出した生活排水を自宅できれいに処理する。いわゆる浄化槽ですが、あらためて浄化槽というシステムは素晴らしい発明だと感じています。どんどん浄化槽が減り、下水管への接続が進んでいる地域が多いですが、ちゃんと将来の下水管の維持管理費用まで考慮しているのであれば良いのですが…。

浄化槽と本下水(公共下水道)

世の中では浄化槽から本下水(公共下水道)へと、
生活排水やトイレ排水の流れる場所が変わってきています。

住居ごとでトイレ等の排水を処理するよりも、地方自治体や
国が運営する巨大な下水処理場で全部まとめて処理するほうが、
はるかに効率的という判断をしている。ということですね。

環境問題やエコについて考えるときに、エネルギーをどれだけ
使ったのか。ということも考慮することが増えてきています。

たとえば、資源のリサイクルを考えたとき、
①資源をリサイクル施設に運搬するエネルギー
②リサイクル施設の機械が作動するためのエネルギー
③リサイクルした資源を配達するエネルギー
というように、資源のリサイクルはできたけど、それ以上に
たくさんのエネルギーが消費されているよね。となっては、
それは果たしてエコなのだろうか?という考え方です。

実は、リサイクルするよりも、新たに作り直したほうが、
はるかにエネルギー効率がよかった。なんてこともあるそうです。

トイレ等の生活排水はどうでしょうか?

公共下水道をつくるエネルギー、下水処理場を作動させるエネルギー
VS
浄化槽をつくるエネルギー、浄化槽を管理するエネルギー

果たして、どちらが効率的なのでしょうか?

効率的かどうかよりも、公共下水道には公共事業的な一面があるので、
もともと、そういう議論は不毛なのかもしれませんが・・・。

汲み取りし尿の再利用による資源化

汲み取りし尿をどのように再利用するか。さまざまな研究が海外を中心にされています。

日本でも、し尿の資源化は行われています。 特に、メタン発酵によるメタン回収が注目されています。

メタン回収は、し尿などをメタン発酵することで、減量化・安定化・無害化しつつ、それに伴い発生するメタンをエネルギー資源として再利用するというものです。

もし、ご自宅でメタン発酵ができるようになれば、し尿が無害化され、しかもエネルギーとして利用することもできる。という究極のエコにつながります。

いつの日か、エネルギーを買うのではなく、自宅でつくる。という時代になりそうです。 いまの技術の進化を考えますと、昔はエネルギーを買っていたんだよな~。というような思い出話になってしまう日も、そんなに遠くはないのかもしれません。

また、し尿はリンを豊富に含んでいます。 リンは世界的に資源として重宝されており、石油よりも早く枯渇する。といわれています。

リンは肥料の三要素でもあり、人間にも不可欠な物質です。 日本は海外からリンを含有するリン鉱石(大変高価な)を大量に輸入しています。 し尿からリンを取り出すことができれば、輸入頼みから脱却できるので、早急に実現したい技術ですし、そういった技術を発展途上国に広めることが、先進国としての責務ではないでしょうか。

技術が進むと、浄化槽やトイレの汲み取りは無くなっていきそうですが、いま現在必要とされ、できることを私どもはやっていかねばなりません。浄化槽でお困りのこと(悪臭、におい、害虫、騒音)がございましたら、 川口市で70年の信頼と実績、安心価格の西本商事まで、いつでも お気軽に、お電話(0120-714-053)ください。

仮設トイレどころか・・・

世界の排泄事情について興味深い記事がありましたので、ご紹介させていただきたいと思います。

国連は、衛生的なトイレのない発展途上国が川や野原でトイレをすることによって、疾病が蔓延し多くの死者を出している。というレポートをまとめました。

そして、その危険性を訴え、衛生的なトイレの重要性についてのキャンペーンを行う。との趣旨でした。

驚くべきは、川や野原でトイレをしている人数、なんと10億人!
世界の人口がおよそ70億人といわれていますから、7人に1人が川や野原にトイレをしている。という状況です。

世界がもし100人の村だったら。で考えると、100人中14人が川や野原で排泄をしている。ということになります。

排泄という行為自体を表舞台に出して論じたくない。という意識があるため、トイレの問題はタブー視される傾向があります。

そんな中で、11月19日を世界トイレの日と定め、世界開発の優先事項とした国連の取り組みはすばらしいことだと思います。

防ぐことのできる災害は人災とも言えるでしょう。日本の高いトイレの技術を世界中に発信することができれば最高なのにな。と思います。

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