富士山のトイレ汚水はどうするの?

富士山のような高い山ででる汚水やトイレの排水はどうするのでしょうか?

バキュームカーがいける場所であれば、浄化槽にためておいて、汲み取りをすれば良いのですが、富士山の山頂までバキュームカーがいけるはずもありませんよね。

なんと、その辺に捨てていた!?

10数年前までは、登山シーズン中に溜まった糞尿を、シーズンオフになってから廃棄していたらしいです。次の登山シーズンまでには自然が分解してくれる。ということですね。ところが、登山ブームもあり、山に登る人が増えてきてしまうと、当然、糞尿も増えてきます。あとは自然になかなか分解されないようなティッシュを使っていると、ゴミとして残ってしまうことも問題となっていました。

 

バイオトイレが救世主

現在では「バイオトイレ」という最新式のトイレが富士山に装備されています。これは優れもので、水を一切つかいません。どれぐらいの処理能力があるかというと、10台を45日間稼動して約8000人が使用できます。量にすると、ドラム缶で8~9本ほどの糞尿を分解することができます。しかも、富士山のような、気圧も低く、気温も低いといった厳しい条件下でも力を発揮できるのですから、驚くべき技術です。

 

仮設トイレもバイオトイレにすれば…

いつか、仮設トイレもこのようなタイプになっていくと良いのかもしれませんが、便利さと手軽さでいえば、まだまだ現在の仮設トイレのほうが良いかもしれませんね。バイオトイレだと、糞尿を分解するための微生物の重さが相当ありそうですし、分解するまでに時間が必要ですから、お祭りなどの一気にたくさんの人を処理するには向いていないかもしれません。

 

いつか、家庭にもバイオトイレが・・・

ご家庭の場合はどうでしょう?実際には問題なく利用できるのかもしれません。ですが、どうでしょうか?ご自身の家にバイオトイレがあったとして、確かにエコだとは思っていても、なかなか糞尿を自宅で分解するのは、、、多くの人はまだまだ抵抗がありそうな気がします・・・。

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