植物工場の輝かしい未来

農業には大量の水が必要です。

農作物には種を蒔いたときから、収穫するときまで、土が乾かないぐらいのタイミングで水をあげ続けなくてはなりません。

水ストレスの影響は永遠に残る

植物がしおれてしまっても、水をあげれば、見た目は元気になりますが、そのときにかかった水ストレスというものは、永遠にキズとして植物の体内に残ります。そのため、ある程度のスパンで水を上げ続けなくてはなりません。

 

生命の危機が火事場の馬鹿力を生み出す

ところが、収穫期の水ストレス(乾燥)がトマトなどの野菜の甘さを強くする。という効果もあるようです。最後に負荷をかけてあげることにより、植物が本来持っている力をいかんなく引き出すことができます。それぐらい、植物自身にとって水がない。というのは大きなストレスなのは間違いありません。

 

乾燥をさせないのはなかなか難しい

プランターや鉢植えでさえ、土の水を乾燥させないように注意していても、うっかり忘れて乾燥させてしまうことがありますね。ましてや、畑の野菜や食物はどうでしょう?どれだけ水をあげても、次から次に水は染み込み、地中深くに吸い込まれてしまいます。そのため、大量の水をかなり長い時間にかけて供給することが必要になります。畑を乾燥させない。というのがどれほど大変なことか、想像は容易だと思います。

 

農家はどうやって水を管理しているのか?

畑を乾燥させないためには、必要なときに畑全体に水を供給するシステムが必要です。当然、そこには大量の水がある。ということが前提となります。水が大量にない場所で植物は育ちません。農業が乾燥した土地で根付かないのは、水の問題があるから当然です。ですが、そういった乾燥地域に住んでいる方こそ、みずみずしい野菜を食べたいでしょうし、飢えに苦しんでいる方々が多い。このジレンマは人口が増えてからずっと続いています。

 

なんとか水が少ない乾燥地域でも農業を!

通常の農業で使っている水と比較して、わずか1%の水の量で野菜を作ることができる。という記事を読みました。システム化された植物工場です。その方法であれば、乾燥地域でも十分、野菜を作ることが可能となるでしょう。しかも、その植物工場がつくる野菜が、畑でつくる野菜と競争をし、市場を獲得できています。日本という水が豊富にある地域にもかかわらず、植物工場の野菜のほうがシェアを獲得できている。というから驚きです。

 

天候や害虫の影響を受けずに済む

害虫被害や病気などが防げるので生産効率が高い。またレタスやキャベツなどの葉物野菜の場合、出荷するときに汚れた葉を何枚かむくのですが、その作業も必要ない(一番外側の葉も必ず食べられる)など、利点があります。なるほど、確かにその通りだと思いました。特に、異常気象が当たり前となっている昨今、植物工場であれば、災害による被害も減るでしょう。この技術がいち早く、海外の乾燥地帯に広がり、飢えに苦しむ子供たちを救ってほしいと思います。

 

自宅でもできるように開発されれば面白い

それにしても、こんなに水が潤沢にある国で、水を使わずに野菜をつくる方法をシステム化しよう。というワールドワイドな視点には驚かされるばかりです。3㎡からつくれる植物工場らしいので、汎用性が出てくれば価格面も下がってくると思うので、家庭菜園への転用も遠くはないでしょう。とても楽しみです。

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