公共下水道がどこまでつながっているのか?

浄化槽。知っている方もたくさんいらっしゃいますが、実は知らない方もたくさんいらっしゃいます。

公共下水道と浄化槽について、まとめてみたいと思います。

公共下水道がある地域に浄化槽はいらない

当たり前のことですが、浄化槽の汲み取り。という仕事があるということは、

公共下水道が構築されていない場所にお住いのお客様からお仕事をいただく。ということになります。

下水道がない地域はどこに生活排水を捨てるのでしょうか?

河川に垂れ流すことは禁じられています。そこで必要なのが浄化槽になります。

 

公共下水道がない地域もたくさんあります

わたくしどもの埼玉県川口市でも、まだまだ公共下水道が通っていない地域もあります。

それがいいのか悪いのか、ということではなく、すべてのご自宅に公共下水道を通す。

ということがコスト面から考えて現実的ではなく、土地の問題や、高低差の問題で、

どうしても公共下水道を通すことができない。という地域もあるのです。

 

どこまで公共下水道は構築されているのか?

新たにご自宅を建築されるとき、なるべくなら公共下水道が通っている場所に家を建てたい。

ということで、どこまで公共下水道が通っているのかを市役所などで確認することもできます。

土地の購入、住宅の建設をお考えの方は、一度、管轄の市役所で公共下水道マップを確認

することをおススメします。

 

公共下水道と浄化槽でかかる費用の違い!

個人で負担する金額ですが、公共下水道のほうが浄化槽よりも安く、年間5,000円~10,000円ほど

安くなるようです。あまり意識していないかもしれませんが、下水道料金って結構かかるんです。

それとは別に上水道の料金(水道水)も加算されて、水道代として請求されているわけです。

 

インフラのコストを考えると浄化槽のほうが安いはず

地方自治体の管理費用や修繕費などを考えると、全体としては公共下水道にかかる費用が、

浄化槽にかかる費用を軽く上回ることになるとは思います。

地中に下水道を張り巡らせる費用は、ご家庭に浄化槽を埋める費用とはわけが違います。

いつの日かわかりませんが、公共下水道の老朽化が進み、公共下水道の料金が浄化槽の

維持管理費を追い抜く日がくるのではないかと、個人的には確信しています。

 

浄化槽の減少とともに集落が消えていく・・・

埼玉県でも西部の山間部にいきますと浄化槽だけの地域もあります。

その中には、いわゆる限界集落と呼ばれる、人口の半分以上が65歳以上となった地域もあります。

過疎地域とよばれる集落は全国で65,000カ所あります。その中で、いずれ消滅すると考えられている

集落が2,342カ所もあります。さらに、なんと、10年以内に消滅するとされる集落も454カ所もあります。

日本全国で都心に人口が集中した結果、多くの集落がなくなってしまうのは当然のことかもしれません。

 

良くも悪くも…

一度、人が住まなくなった地域は、道路も荒れ、人が来なくなり、自然に回帰していきます。

とても人が住める環境ではありません。自然のあるべき姿に戻ります。

地球規模でみたら良いことかもしれませんし、故郷がなくなるという点でみると、悲しいことだと私は思います。

 

自然の中に住むとなれば!

都心への一極集中という流れが変わってきて、いろいろな地域に、いろいろな人が住んでいる。

という時代になってきています。そのことで、日本はもっと楽しくなると私は思っています。

インターネットの普及で田舎でも仕事ができたりと、すごくいい方向に向かっていると思います。

公共下水道が構築されていないような地域に引っ越した時、浄化槽ってこれか!

と実感していただくときが、みなさんにもあるかもしれませんね。

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