ごみ焼却施設の老朽化について

みなさまが住んでいる地域にも、高くて太い煙突。そして、青とか、水色とか、緑とか、さわやかさを意識した謎のペイント。

そう。みなさんが日々捨てているゴミを燃やしてくれるゴミ処理施設があると思います。

ゴミ焼却施設の寿命

ゴミ処理施設の耐用年数は20年とされているらしいですが、それは、おそらく税務上の償却資産としたときの目安であり、実際には20年以上、稼働し続けている施設もたくさんあります。実際はかなりの年数稼働できるようですが、いつかは建て替えを行わないとならないのは間違いありません。

 

ゴミ処理施設の老朽化問題

実は、全国のゴミ処理施設の半分以上は、築20年を経過しており、施設の老朽化にともなう建て替え問題が、全国の自治体で発生しています。予算が潤沢にある自治体があるはずもなく、老朽化部分の更新。という手段で延命化を図っている自治体が非常に多いのが実情です。

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老朽化施設建て替えの実態

熊本県北部にある地上4階、地下1階建てのごみ処理施設「東部環境センター」は総事業費約28億円で、2016年度の完成を目指して、焼却炉を大規模改修する計画を進めていました。この施設は、国のダイオキシン排出規制強化に対応して99年に完成。老朽化が目立ち始めたため改修を決定。改修後は炉を24時間運転できるようにして、処理能力を4割アップさせる計画でした。

ところが昨年度、環境省に関連の交付金を申請すると、当初予算で認められたのは要望額の6割余り。緊急要望を出し、年度末の補正予算でようやく満額が内示されました。

工事が本格化する15年度には、約6億円の交付金をあてにしており、万が一、交付金が足りなくなると、施設の改修に影響が出てしまう可能性もあり、予断を許さない状況になっています。

このような焼却施設の更新需要は、今後も続くとみられ、2015年度の自治体の要望額は合計で約1300億円になる見通しであり、予算確保が難しい状況になっています。

 

わたくしどもの地元である埼玉県川口市の現状

わたしどもの埼玉県川口市でも、ゴミ処理施設の老朽化による、改修等の費用を確保するためなのかどうかは不明ですが、ゴミの処理代金が150%も増額されました。それでも、まだ値上げ幅が足りないらしく、将来的にいくらまでゴミ処理代金が増加するのか不安です。

 

施設を維持するためのコストを忘れずに算出すべき!

経済成長にあわせてインフラを拡大し続けるのは容易ですが、それを維持していくことのコストについては論じられません。それは、水道施設や高速道路など、あらゆるインフラに共通する課題でもあり、ますます大きな問題となるでしょう。

早く、バック・トゥ・ザ・フューチャーのタイムマシンみたいに、ゴミで走る車が発明されればいいのに。。。

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