生ごみの地産地消を目指せ!

生ごみのリサイクル技術というものは、年々進歩しています。

東京ビックサイトで行われる展示会でも、生ごみを水と二酸化炭素に分解するという技術を実際目にします。においもほとんどなく、量にもよりますが、数時間で分解できるようです。

分解して最後に残った残渣は栄養が豊富なので、肥料として使うこともできて無駄がありません。

生ごみリサイクルの仕組み

生ごみのリサイクルの仕組みとしては、軽石のような小さな球形のものに、分解菌を付着させます。あとは生ごみを入れて、機械がゆっくりと混ぜ合わせるだけです。その菌が生ごみを分解しながら、かつ成長していくことで、大量の生ごみを分解し続ける。という仕組みです。

この業界は各メーカーさんによって切磋琢磨している印象が強く、毎年毎年、生ごみ処理機の性能は確実に進化しているな。と実感しています。

 

生ごみ処理機の現状

実際に生ごみ処理機を使っている会社や自治体も増えてきました。生ごみ処理機があれば、たとえば、小中学校の余った給食を廃棄せず、肥料にすることができます。

しかしながら、生ごみ処理機は数十万円から、大きさによっては数百万するものもありますので、初期導入コストは高いです。自治体からの補助金もありますので、それを上手く使えば、定価の半額ほどで導入できますが、それでもかなりの出費です。また導入後、生ごみ処理を開始したとして、最後に残った残渣(肥料)がどこで使ってもらえるのか?どこで売ることができるのか?そもそも、そういった肥料を欲しい人がいるのか?という問題があり、小さな飲食店が導入することはなかなか難しいのが現状です。

 

事業としての生ごみリサイクル

では、生ごみのリサイクルを事業にしているのが誰かといいますと、資本金と広い土地がある会社に限られます。かつ、大量の生ごみを集めることができる収集運搬車、人件費、営業スタッフ。大規模な設備。そして、食品リサイクル法に適合するためにクリアしなければならないハードルがたくさんあります。そのため広まりそうで広まらない。それが食品リサイクルの現状だと思います。

 

食品リサイクル法

国は食品リサイクル法を施行しています。大きな飲食店に限って、生ごみのリサイクルが義務付けられています。それは環境面から見ると良いことで、今後もどんどん広がっていくと思います。しかしながら、生ごみというのはほとんどが水分であるため、比重が高い。またにおいも強いので、放置しておく時間が短く、すぐに回収することが求められます。つまり、運搬にかかるコストやエネルギーが大きいのが特徴なのです。

 

究極の生ごみリサイクル

生ごみをわざわざお金をかけて運搬するのか?そう考えると、生ごみをその場で処理するのが一番効率的となります。コンビニに生ごみ処理機を導入する。という動きがあるようですが、すばらしいと思います。コンビニからでる廃棄物の多くは生ごみであり、それを運搬せずにお店で処理できれば、ゴミ処理代金の削減になります。あとは、コンビニの生ごみ処理機からでる肥料をどこでどのように使ってもらえるのか?その出口がはっきりとつながってくれば、上手くいくと思います。液体肥料として活用する予定という記事も読みましたので、利用しやすいようにしっかりと考えている印象を受けました。

もっと考えてみると、生ごみ処理機からでるメタンガスなどで、発電もできると思うので、そこまでつなげると、一気に広がりそうな気がしますが、多分、そこも研究しているのでしょう!

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