エネルギーミックス

3.11以降エネルギー政策の見直しが進んでいます。

現在、原子力発電所はすべて点検中ということになっていますが、人々の生活にはエネルギーが欠かせないものであるため、原発以外の方法で、エネルギーを供給しなくてはなりません、ではどうやって?

原発のメリットとデメリット

散々議論されていることですが、原発は二酸化炭素を排出しない。という点では優れた発電方法です。しかし、3.11のような事故が起こることを考えると、二酸化炭素は発生したとしても、火力発電のほうがまだ許容できる。という意見が増えています。しかし、代替案として化石燃料を輸入する発電方法が財政赤字を膨らませてしまう。というデメリットも看過できない。という論調もあります。

 

原発の本当の恐ろしさ…

原発で問題とされるのが廃棄物の最終処分についてです。以前、小泉元首相が語っておられましたが、原発による発電はトイレの流せないマンションのようなもので、いつかそのツケがやってくる。と。処分できない核廃棄物は一体どうするのでしょうか?未来に解決策を丸投げし、責任を押し付けているとしか思えません。

 

40年ルール

原発の寿命には、「40年ルール」というものがあります。原子炉の寿命を40年とし、運転延長する場合は特別な検査を受けることで、さらに20年の延長が認められる制度です。

この制度で考えると、2030年時点で動かせる原発は14基(1548kW)にとどまります。これは、福島事故前の1/3弱にすぎません。そこで議論されているのが、エネルギーミックスです。原発だけに頼らず、どのような方法でエネルギーを発電していくのがもっとも効率的なのか?という議論が進められています。

 

再生可能エネルギーはどうか?

注目されている再生可能エネルギーですが、一時の勢いを失っているのが現状です。固定価格買取制度が施工されることで、導入が急速に進みましたが、電力会社ごとに再生可能エネルギーの受け入れ可能量の上限を決めてしまいました。受け入れ可能な量を超える供給に対しては、それ以上、再生可能エネルギーを買い取らなくてもいい「出力抑制」を無制限に認める制度に変わってしまい、事実上、この固定価格買取制度は骨抜きとなったことが否めません。

 

難しい判断を迫られている…

原発もダメ、再生可能エネルギーもダメ、となると、現在のように化石燃料への依存度がますます高まっていきます。とても困難な課題を突き付けられているのが、エネルギーミックス議論です。いまの問題を解決できるような、素晴らしい結論が出せるのか、知識人のみなさまの叡智を終結して、どのような結果になるのか注目していきたいと思います。

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