燻炭が地球と人類を救う!

日本人には古くから馴染みの深い燻炭(米の殻を炭化したもの)ですが、農作物の収穫量を増やし、土壌や水の汚染を抑制する効果が知られています。

この燻炭の類似品「バイオ炭」が世界で脚光を浴び始めているのご存知ですか?

「バイオ炭」

バイオ炭は木を低酸素条件下で加熱することで作られます。つまり密閉して高温で焦がすイメージで良いと思います。燃料発電は石炭を使うことが多いため、バイオ発電の副産物としてバイオ炭を生産することができることが、近年バイオ炭が注目されている理由の1つです。

 

バイオ炭を何に使うのか?

バイオ炭を土壌に加えると、作物の成長を促すだけでなく収穫量も増やすことができると言われています。しかも、その効果は長続きするとされ、年々バイオ炭の使用料が増加、今ではネット通販のAMAZONでも販売されるほどになっているのです。

 

バイオ炭の起源は?

最近になって「バイオ炭」は急に世界に知られるようになりましたが、実は何千年も前からアマゾンに住む原住民には使用されていました。しかし、欧州諸国が南米を侵略した頃には廃れてしまったらしく、とても残念なことです。

 

バイオ炭は発展途上国の救世主になれるか!?

バイオ炭の効果が最も出やすいのは、土壌が劣化していて肥料も不足しているような場所。つまり発展途上国の小規模農家にとって、もっとも有益であると考えられています。それでも、貧しい地域の人々がバイオ炭を購入することは現実的ではなく、そういった地域への広がるのは、現段階では難しいかもしれません…。

 

新たな一面が注目されている!

研究者がバイオ炭に注目しているもう一つの理由は環境保全です。バイオ炭は土壌中の重金属を吸着し、重金属が植物や水源に入らないようにするのに役立つと考えられています。炭を水に入れるときれいになる。というのは日本人なら結構知っていると思いますが、バイオ炭の浄化力は、汚染水はもちろん、原油や天然ガスの採掘に用いた液体の処理にも使うことができ、未開拓の市場が他にもたくさんあると考えられているんです。

 

炭は日本では平安時代に燃料として使い始められたと言われていますが、そのような古い材料にも、まだまだ新しい使われ方が隠れているというのは、あたらためて考えさせられる出来事でした。

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