浮かぶ風力発電

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風力発電は設置する場所や向きが最も大切だと言われます。

一年中、強い風が吹き、安定した電力を作り続けることができる。これが風力発電においては最も大事なことです。

 

風力発電は設置場所が難しい

一般的に風力発電を設置する場合、風の流れを調べるために念密な調査が必要となります。安定した風が、毎日毎日、一定方向から吹き付ける場所を探すのは、ある程度の調査期間と膨大な計算が欠かせません。それだけやっても、現実的には羽が止まっている風力発電を私はよく目にします。自然を完璧に理解することがどれだけ難しいかを実感させられます。

 

理想的な風が吹いている場所が見つかっても・・・

それだけ手間暇をかけて、理想的な風力発電所の設置場所が見つかったとしても、その近隣に住民が住んでいるとしたら、おそらく開発はストップでしょう。風力発電が空気を切り裂くときに生じる音は騒音であり、住民を不快にさせます。また、景観を損なうという点でも、近隣住民からは反対をされるでしょう。

 

海であれば風が安定的に吹いている

陸地は風力発電を設置できる場所が限られていて、かつ、風の強い山頂に風力発電を設置する作業は大変な作業です。ところが、海であれば自由に風力発電を設置するスペースがあるはずですし、しかも、海は安定して風が吹いており、風力発電には理想的な環境といえます。また、住民もいないので、騒音被害や景観阻害による問題も皆無で安心です。

 

海に巨大な施設を固定するのは容易ではない

ところが、海に何かを設置しようとすれば、海の深くまで支柱を立て、それを海底の岩盤に固定しなければなりません。海の深さにもよるでしょうが、素人の考えでも、陸地に設置するよりもはるかにコストがかかり、採算が取れなそうなのが手に取るようにわかります。

 

ならば、固定する必要はない、発電所を浮かせてしまえ!

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コロンブスの卵的な発想でしょうか。風力発電を固定せずに海に浮かせてしまえば良いではないか。ということで、日本では2010年度から2015年度までの6カ年度の実証事業が行われています。ヨーロッパでも洋上に風力発電を設置する事業が進められています。

 

あんなに細い物体が本当に浮くのでしょうか?

でも風力発電は上部に羽があるので、重心が頭に偏っていて、バランス悪そうじゃないですか?風が強いと倒れてきそうですよね?そんな心配をしていたのですが、この前、その心配がすっかりと払拭されるような体験があったんです!

 

エコライフフェア2015で浮体式洋上風力発電を体験

代々木公園で6月に開催されたエコライフフェア。ここで浮体式の風力発電をペーパークラフトで体験する。というブースがありまして、実際に『細長い物体が水に浮く』という体験ができましたので、ご紹介いたします。

 

紙で作った風車、ビー玉、プラスチックの試験管が材料です

子供が落書きしてあるのが紙で作った風車。プラスチックの試験管の中にビー玉を6個。この絶妙な重さのバランスが肝ですね。体験ブースで子供がビー玉を7個入れたときは失敗してしまいました。

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完成した様子がこちら youjou (3)

 

ペーパークラフトの浮体式洋上風力発電を浮かせてみます

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見事、ペーパークラフトの洋上風力発電が浮きました!!下の部分は空気が含まれているので、水からの浮力をかなり受けることができています。この浮力により浮くことができているのです。

 

浮体式洋上風力発電は帆のないヨット

やってみて分かったのですが、浮体式洋上風力発電は帆がないヨットのようなイメージです。ヨットは受けた風を移動するためのエネルギーとして使いますが、浮体式洋上風力発電は、受けた風の力を羽が回転するために使います。自分自身はその場にプカプカ浮いているだけで、ほとんど動かないことになりそうです。

 

浮体式洋上風力発電は台風にも強い

実証実験が進んでいる浮体式の洋上風力発電ですが、巨大な台風の直撃を受けたこともあるようです。太陽光パネルは台風により破損などの被害が出たようですが、洋上風力発電は大きなトラブルなく稼働を続けることができたようです。こういったエネルギー発電の新たな技術が大きなうねりを生み、自然エネルギーが広まるウェーブに発達できると良いですね。

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