再生可能エネルギーで国を動かすドイツ

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小泉純一郎元首相が今月14日の演説大会で講演し、原発について「かつて専門家から安全でコストが安く、クリーンエネルギーだと説明されたが全部うそだと分かった」と記事がありました。

個人的な意見はいろいろあるでしょうが、環境問題に対して目を向けさせるという点で小泉元首相の取り組みや行っている活動は正解だと思います。

 

個人的には貿易赤字のことを考えると原発をすぐにやめるべきだ!とは言いにくいですが、「トイレのないマンション」といわれる原発にいつまでも頼っているのはどうかな?とも思っていますが世論はどうなんでしょうか?ナショナルジオグラフィックで感銘を受けた記事がありましたのでまとめさせていただきます。

 

脱原発は夢物語なのか?

日本よりも前に先進国となったフランスをはじめとするヨーロッパの国々では電力を原発に頼っていました。彼らは一足先に原発についての問題に直面しており、原発についての議論については彼らが先進的であり日本も参考にすべきです。

脱原発を進めたことで化石燃料(火力発電)に頼ってしまっているのがいまの日本ですが、脱原発と脱化石燃料という壮大な目標をかかげているのが環境先進国のドイツです。

ドイツはほとんどの国がGDPや大量消費でキャッシュを回すことを追い求めているなか、温室効果ガスの削減という政策を最重要課題にするという道に踏み出しています。

 

2022年までにすべての原発を閉鎖予定

ドイツでは日本が脱原発に対してまったく興味がなかった1995年から脱原発を進めています。日本は原発に対して深く考えることなく、とにかく経済成長のことしか見ていなかった時代です。

実際にドイツの原子炉は解体されており、なんと2022年にはすべての原発を閉鎖するという目標を立てています「エネルギーベンデ」と呼ばれるエネルギー革命です。

そして皮肉なことにエネルギーベンデのきっかけとなったのは、他でもない2011年の福島第一原子力発電所で起きた事故なのです。当事者である日本よりも遥かに遠いヨーロッパに衝撃を与える出来事であったのでしょうか?

日本は国内でメルトダウンが発生した国でありながら原発については再稼働を認めています。経済発展をしながら脱原発というのは不可能な道なのでしょうか?

 

化石燃料依存からも脱却するドイツ

日本も3.11があった後は脱原発のながれに傾きました。再生可能エネルギーも盛り上がりました。でもいまは化石燃料でエネルギーをまかない二酸化炭素を大量に発生させています。

多くの科学者たちはすべての国が温室効果ガスを削減するためのエネルギー革命に取り組まなければ、地球規模の気候変動による大惨事は避けられない。という見方をしています。

翌年の2016年には二酸化炭素の濃度が危険水域に達し、今後数十年で世界の温室効果ガスの排出量をゼロにしなければならない。という警告も発しているほどです。

 

ドイツが約束する高い目標

日本も民主党政権のときに鳩山元首相が2020年までに25%削減でしたっけ?二酸化炭素の削減目標を発言したことがありました。国内でコンセンサスを取らずに一人で暴走したということで日本の経済界やマスコミには袋叩きにあいましたね。

確かにその行為自体は宇宙人と揶揄されるにふさわしい行為でしたが、二酸化炭素の削減目標を25%とすることは果たして到底無理な目標だったのでしょうか?

それよりも遥かに高い目標をドイツは国としてしっかりと掲げています。世界第4位の経済大国であるドイツは温室効果ガスの削減目標を定めており、2020年までに40%、2050年までには80%以上の削減を約束しています。

鳩山元首相が暴走したCO2削減目標は2020年までに25%です。脱原発を進めているドイツよりもはるかに低い目標です。なぜ日本のマスコミや経済界はあれほど無理な目標を勝手に発言したと囃し立てたのでしょうか?

 

国民の意識もおどろくほど高い

ドイツの家庭用の電気料金は欧州で2番目に高いですが、今後さらに電気代が上がっていくであろう再生可能エネルギーへの転換を進める政策を国民の92%が支持しています。

再生可能エネルギーの拡大には買取を優遇するなど国としての施策が欠かせません。その負担は最終的に国民に跳ね返ってくる訳です。それでもドイツ国民の9割がそういった環境保護のための施策に賛成しているのです。

再生可能エネルギーは良いけども電気代が上がるのは嫌だと。自分の世代さえよければ次世代のことは気にしない。いつから日本人はそういった感性になってしまったのでしょう?世界に誇るべき日本人の誇りはどこへいってしまったのでしょう?

 

2015年7月25日は「緑の日」

2050年までに再生可能エネルギーの割合を80%以上にすることを目標に掲げているドイツにとって象徴的な一日があります。2015年7月25日にはドイツ北部で吹く強風による風力発電と南部の日照時間に恵まれて、数時間だけですが再生可能エネルギーがドイツの発電量の75%を占めました。

日本にも国民の意識を高められる『日本版の緑の日』を考えてみると良いですね。国民の意識を変えていけば政治家や経済界の意識も変わってくる、インターネットが広がったことにより世論の力は大きいです、我々一人一人ができることを訴えていくことが大事なんだと思います。

我々はアジアの環境先進国としてやるべきこと、進むべき道が見えているはずです。それは棘の道かもしれませんが次の世代が日本人であることの誇りを失わないためにも、今の時代を生きているわれわれの使命として考えていく必要があるのではないでしょうか?

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