浄化槽に対する苦情!

浄化槽は下水道とは異なる生活排水処理システムとして整備されてきました。

その結果、河川もきれいになってきて、環境の面からみると、その有効性は確かなものといえるでしょう。

 

浄化槽でよくある苦情

浄化槽にはさまざまな苦情や批判も寄せられます。「浄化槽のような個人任せの単純な装置で、トイレの排水を本当にきれいに処理できるのか?」、「やれ保守点検だ、清掃だ、検査だと何かにつけて業者がやってくるが、なんか毎回お金がかかって大変だ」といった具合です。こういった苦情にはもっともな部分もありますが、誤解や情報不足によるものも少なくありません。

そもそも、なぜこうなったのかということを我々は理解する必要があります。

 

汚水を処理するシステムを理解すべき

私たちは長い間、右肩上がりの高度成長の中で暮らしていました。そのため、国も地方公共団体も財政が豊かでした。その豊富な資金を使って、下水道、廃棄物処理施設、道路、公民館、図書館などのインフラがどんどん整備されました。そして将来、これらの施設の維持管理という多額のお金が必要となることなど誰も考えず、インフラを整備し続けてしまったのです。

 

インフラの維持管理費用を誰も考えていなかった!?

確かにインフラは生活を便利にしてくれるものですが、人口や経済が衰退するとき、まさに現在においては、維持管理に大きな重荷となってきてしまうのは当然のことといえるでしょう。生活を便利にしすぎたツケが出費として我々に跳ね返ってきているわけです。

 

結局は国が管理するしかない

とはいえ、公共下水道や浄化槽は生活には欠かすことのできない施設です。公害問題が起こり、罪のない人々が苦しんだ時代に戻ることは許されないと思います。国や地方公共団体が無駄遣いをせず、きっちりと必要なインフラにお金をまわしてくれることを期待します。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*