浄化槽に対する苦情!

浄化槽は下水道とは異なる生活排水処理システムとして整備されてきました。

その結果、河川もきれいになってきて、環境の面からみると、その有効性は確かなものといえるでしょう。

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世界の浄化槽や汚水処理システム

日本の浄化槽というのは世界的にみると、極めて高いレベルの汚泥処理方法です。

いまや日本では本下水が張り巡らされ、浄化槽自体も少なくなってきていますが、日本のし尿、汲み取りなどによる汚水処理システムは、高度な管理技術の上になりたっています。

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生活排水の汚れ具合をどう測定するのか?

生活から出る排水(トイレ、お風呂、台所、洗濯水)はたくさんありますが、どの排水がどれぐらいの汚れなのか、それがわかると私生活でも注意すべきことが発見できたりします。

そういった点で、生活排水の汚れ具合を測定する指標をつくることはとても重要なことでした。いくつかの指標がありますが、よく使われるのがBOD(微生物が汚れを分解するために必要な酸素量)という単位です。

その単位を使ってコップ1杯分の汚水の汚れ具合をあらわしてみるとこんな感じです。
①洗濯水・・・20
②米のとぎ汁・・・3,000
③ラーメンの汁・・・25,000
④牛乳・・・78,000
⑤醤油・・・150,000
⑥てんぷら油・・・1,500,000

色が濃くなるとだんだん汚れもひどくなる。というイメージです。ところが、てんぷら油だけは別格です。他の液体と比べても汚れの度合いが段違いです。ですので、液体の油は必ず固めてゴミとして捨てるようにしてください。

おそらく賢い科学者のどなたかが考え出したBODなる意味のわからない単位ですが、こういった単位が汚れ度合いを見える化してくれるおかげで、小学校の子供たちにも油をそのまま捨ててはいけないことが実感できるというのはすばらしいことです。

 

浄化槽のブロアがうるさいときは

浄化槽に設置されるブロア(空気を送る機械)からのモーター音、その騒音が近隣からの苦情に発展するケースがありますが、

ほとんどは、機械、駆動系の故障が原因となっています。

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微生物が汚れをきれいする仕組み

微生物とは人間からみると不思議な生き物です。

人間と同じように、酸素をつかって生命維持に必要なエネルギーを得る、つまり呼吸をして、二酸化炭素や水を排出する微生物がいます。

その一方で、おどろくことに酸素がなくても生きていける微生物もいます。彼らは嫌気性微生物と呼ばれ、呼吸ではなく発酵をすることでエネルギーを得ています。有機物質(汚れ)などを発酵させることにより、メタンや炭酸ガスを排出し生命維持を行っています。

トイレから出るし尿を、彼ら嫌気性微生物が食べてくれるおかげで、汚水がちょっとだけきれいになります。その後、人間と同じように呼吸をする微生物(好気性微生物)が水をさらにきれいにします。この一連の流れが、汚れた水をきれいにする仕組みです。

最近ではミドリムシが世界を救う。というような記事もありましたが、ミドリムシは自由に動くことができる植物。という点でとてもユニークな微生物ですね。捕食もできて光合成もできれば、生物としては無敵ですね。

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トイレ汲み取りの歴史

日本では歴史的にし尿をどのように取り扱ってきたのでしょうか?

江戸時代はエコだった。という話をよく聞きますが、その歴史はもっと古いです。なんと平安時代、鎌倉時代までさかのぼります!古文書にし尿を汲み取り、肥料として利用したという記述が残っているようです。

このように、便槽を作るという方法は農家にとっては古くから当たり前になっていましたが、都市が形成された江戸時代になってからは、農民以外の武士や商人など、市街地に住む人々にも定着し、便槽にためられたし尿が肥料供給源としての役割を果たすようになりました。現在でも便槽を設置しない国もあるというのに、日本人のエコに対するアイデアにはおどろくことばかりです。

し尿は貴重な肥料資源として活用されてきましたが、一方ではし尿に由来する寄生虫、伝染病(感染症)が公衆衛生上の問題を発生させることにつながっていきます。

歴史は流れて昭和20年代後半、その対策として便槽を改良した結果つくられたのが、現在の浄化槽の始まりです。その後、昭和30年~40年にわたり、全国市長会等でし尿の処理計画、処理方法等の検討が進められました。

何かを変えるとき必ず問題が生じますが、その問題を乗り越えて、新たな技術が人々を救っていったのですね。

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浄化槽のにおいでご近所トラブル

浄化槽の臭い、悪臭の原因は何でしょうか?

においの原因物質は、アンモニア、硫化水素、硫化物、有機酸(低級脂肪酸)です。浄化槽からはメタンガスも発生しますが、こちらは無臭ですので臭いはしません。

近所で浄化槽を使っていて、なんか臭いな。と思ったら、すぐにでもにおい対策をしなくてはなりません。ですので、人間の嗅覚で不快だな。と感じ始めたら浄化槽の清掃をすべきです。

とはいえ、においをどれだけ気にするかは個人差がありますので、近所の浄化槽がくさい、くさくない。というのはなかなか難しい判断になることもあります。

そういった場合は、ガスの成分濃度を測定できる「検知管法」、においの強さを数値化できる「臭気センサー法」、硫化水素の測定に特化した「硫化水素計」などで客観的な数値を示すことができますので、トラブルなく交渉を行うことができるでしょう。

浄化槽は適切に管理すれば、においはほとんど発生しません。においがあるということは、何かしら浄化槽にトラブルがあるということです。

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浄化槽から発生する害虫被害

浄化槽自体がバクテリア等の微生物を利用して有機物質を分解するため、浄化槽内の環境は微生物が繁殖しやすい環境に維持されています。その結果、蚊やハエ、ダニのような昆虫類にも好まれる環境になってしまうんです。

昆虫類が増えてくると、住環境が不快になってしまいますし、何よりも衛生的によくないです。蚊が媒介となる病気として、日本脳炎、デング熱などがありますし、ハエが消化器系感染症の原因となることもあるようです。ダニもつつがむし病、日本紅斑熱、ライム病などの感染を媒介します。

ところが、浄化槽内の環境だけを考えますと、一次処理装置内において、害虫の幼虫が発生しているときには、幼虫たちがスカム(浄化槽の汚泥から発生するガスによってできる分厚いスポンジのような層)を食べてくれるため、汚泥の減量化につながることもあるのです。

害虫も含めた食物連鎖の仕組みをうまく使っているのが浄化槽の仕組みなんだな。と再認識するとともに、そのようなことを考え出した人たちは凄いな。と感心してしまいます。

私どもも、汚泥を集めるだけではなくて、減らすための努力についても考えていきたいと思います。

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下水処理した汚泥が「うまみ」に!?

毎日新聞で驚きの記事を発見しました。

なんと下水処理場から出る汚泥や処理水が肥料として食料生産に生かせるそうです。しかも、野菜の収穫量を増やし、旨みも増すといいます。

もともと、野菜の生長に必要な必須栄養素は、生活排水の汚泥にはたっぷりと含まれています。確かにそうなんですけど、この記事を見たときはイメージ的にちょっと・・・と思いました。

でも、物質を原始レベルまでいったん戻してしまえば、きたないもきれいもなくて、すべては同じなんですよね。確かにそこに差はないはずです。汚水と美食のかけ離れたイメージを逆手に取ったすばらしい取り組みだと感じました。

浄化槽の管理、清掃を行っているわが社としましては、うれしい限りです。やはりゴミではなく資源として活かすことができれば、こんなにうれしいことはありません。

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