過去の技術と現代の技術の融合

過去、昔の技術というのは、現代から比べると遅れています。何百年、何千年も昔なので当たり前です。

しかし、日本が縄文時代や弥生時代のころ、つまり数千年も前の技術と考えると、それは大変な技術だなと思うことがあります。

古代といえばローマ帝国

例えば、古代ローマ時代に発明されたという「水車」。水車という技術は大変重宝され、動力源として活用され続けました。水力発電も基本的には、巨大な水車を回転させる。という仕組みです。過去と現代を比べると、技術的には現代のほうが発展していますが、アイデアや発想力。という点では、現代となんら遜色がないレベル、もしくは、それ以上のレベルにあったのかもしれません。

 

賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ

という言葉があります。過去の技術の良さを学びながら、現代の技術と融合させたアイデアが、ヨーロッパのベスト・クリーンテック・イノベーション賞を受賞しました。オランダの企業が開発した灌漑用ポンプで、川の流れを動力源として、川の水を農場へとくみ上げる技術です。つまり電源不要の灌漑用ポンプ。しかも従来のガソリンやディーゼル式のものよりも優秀だというから、すばらしいではありませんか。

 

電源不要の灌漑用ポンプということは

化石燃料が必要ない。ということは、つまり燃料代がかからない。ということ。現在使われている灌漑用ポンプよりも圧倒的にランニングコストを押さえることができ、これは農業従事者にとって大きなメリットです。地方にいくと、燃料を確保すること自体が困難な場合もあります。それを考えると大変重要な技術です。もちろん二酸化炭素を出さないので、環境にもやさしい。といったメリットもあるでしょう。ひとつひとつの効果は少ないかもしれませんが、世界中でこういったシステムが広がれば、地球の環境に大きな効果が出てきます。

 

温故知新

昔のことをよく調べ研究し、そこから新しい知識を生み出すこと。

昔の技術だから、と軽視せず、現代の技術と昔の技術を融合させることで、まだまだたくさんの可能性が眠っているのかもしれません。また、そういう融合する技術というのは、日本人にとっては得意とするところのような気がします。

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